タイヌビエ形質転換論文が受理されました - Iwakami Lab

タイヌビエの形質転換系の確立に関する論文が、Plant Cell Reports誌に受理されました。

タイヌビエの形質転換には、博士課程在籍中の2009年から取り組んできました。

当時、主要な農耕地雑草では形質転換系がほとんど確立されておらず、それは現在でも大きく変わっていません。そのため、雑草の遺伝子の機能を調べたくても、イネやシロイヌナズナなどのモデル植物を利用せざるを得ない状況が続いています。

2009年、お世話になっていた研究者の方から「できるんじゃない?」と言われたことをきっかけに、タイヌビエの形質転換に挑戦しました。しかし、膨大な時間を費やしたものの、当時は全くうまくいかず、最終的には断念しました。

その後も形質転換系の確立を諦めきれず、2019年に宮崎大学の権藤崇裕先生に連絡を取り、組織培養や形質転換の技術を一から教えていただくことになりました。

権藤先生からは、さまざまな植物種で形質転換系を構築されてきた経験に基づき、数多くの貴重なアドバイスをいただきました。その過程で強く感じたのは、イネやシロイヌナズナのように実験系が確立された植物での確立済みの方法をなぞった程度の知識や経験だけでは、新しい植物種の形質転換系を構築するには全く不十分だということでした。一方で、2009年当時の試行錯誤も決して無駄ではなく、その経験があったからこそ、今回の研究で気づけたことや判断できたことも少なくありませんでした。

最初の挑戦から17年。こうして論文として成果を発表できることを、大変嬉しく思います。

権藤先生をはじめ、この研究に携わってくださった共同研究者の皆様に、心より感謝申し上げます。

ページの先頭へ